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4S(よんえす)は、東芝が開発中であるとされている小型ナトリウム冷却高速炉。4Sの意味はSuper-Safe, Small & Simple。 == 概要と動作原理 == 元は電力中央研究所の服部禎男がもちかけて、東芝の原子力部門の技術者が具体的に設計したとされる、炉心の直径が約1メートル以下(5万キロワットタイプで高さ4メートル)という小型原子炉。小型の原子炉が中性子を漏らしやすいという特徴を逆手に取った発想で、燃料を装填しただけでは、どうやっても臨界にならないという安全性を備えているとされている。臨界させるには、燃料棒に沿ってリング状の中性子反射板をスライドさせることで、漏れた中性子を反射させて連鎖反応を維持させる設計になっており、燃料はスライドする中性子反射板に沿ってロウソクのように30年(5万キロワットタイプで20年)かけて徐々に燃焼して、終端まで反応して炉の寿命を終えるという。燃料の入れ替えという概念はなく、その分事故率を下げられるとされている。中性子反射板を燃料のない部分に退避させることで緊急停止する仕組みになっているとされる〔鳥井弘之『原子力の未来』p.175-p.179(日本経済新聞社1999年)ISBN4-532-14749-2〕。 燃料は、高速炉で使われるようなウラン・プルトニウム(もしくはウラン・ジルコニウム〔CiNii論文 3510 1万kWe超小型高速炉(4S炉)の受動安全特性(S49-1 安全,材料,原子炉用機器,S49 原子炉システムおよびその要素技術) 〕)の合金を使い、冷却材は液体ナトリウムを使用するという。同じ液体ナトリウムを使用するタイプのもんじゅと違う点は、炉内の構造がシンプルなため、冷却材の流れに抵抗がない点。液体ナトリウムの量も断然少なく、これは故障の際にも自然対流による冷却が期待できることを意味している〔。そのためバージョンアップされた東芝の設計では冷却材を循環をさせるポンプも、可動部分の存在しない電磁対流ポンプが採用されているという。 中性子反射板を重力に従って落下させるだけで緊急停止でき、装填されている核燃料も少量なため、事故の際の安全基準の目安とされている敷地境界距離も圧倒的に小さく、計算によると半径20メートルとされている。燃料となるウラン・プルトニウム合金(もしくはウラン・ジルコニウム合金)の製造は、旧動燃で培われた技術の転用が活かせると言われている。4S炉は、東芝が中心となって開発を進めているが、まだ実証実験には至っていない〔。 小型原子炉のメリットは、耐震強度、量産効果によるコストダウン、リコールによる安全性の向上、比較的都市部の近辺に設置可能なため、送電ロスを大幅に減らせることがあげられている〔『原子力の未来』p.149-p.169〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「4S (原子炉)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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